EX
exprimeのことをもっともっと知っていただくために、2015年2月から2017年1月まで“EX”というフリーペーパーを発行いたしました。 毎月掲げたテーマに沿ったデザインで構成し、exprimeのたとえば(for example)…… を発信していきます。
Qu'est-ce que EX?
Si nous pouvions l’expliquer par les mots, nous n’aurions besoin du design. Mais le verbe faisant parti du design, tentons l’EXpérience.
exprime inc vous propose chaque mois, par la force de la créativité du design, un EX, un gratuit, un pamphlet, un éditorial, un objet.
Chaque mois un thème est le fil conducteur d’une histoire; un “par exemple” qui vous est proposé sous une forme chaque fois différente, puisque chaque thème est unique et se doit de recevoir le média qui lui convient. Nous mettons en pratique notre philosophie du sur-mesure pour vous en présenter nos “par exemple”.
L’idée, la conception, le chemin de fer, la rédaction, la maquette, les illustrations, les prises de vue, la mise en page, l’impression et le montage sont entièrement réalisés en interne, exclusivement avec les moyens du bord de notre équipe.
創刊号のテーマは、発行月に因んで「2」。数字には様々な意味が秘められています。“EX”では、「2」つの相対するものをピックアップして、exprimeならではのデザインで視覚化しました。アラビア数字の「2」が向かい合って生まれる形「ハート♡」型、「2」色刷り、「2」つ折りの“EX”です。“EX”の形状はテーマに沿って毎月変わります。
3月は、発行月に因んで「三」をテーマに、三つ折りの“EX”を発行しました。「三」は、多様な意味を孕む興味深い数字です。「三」が使われる言葉は数多あり、「三」つの要素で物事が成り立つ・構成されるという考え方も多く見受けられます。
「三」が安定や均衡をもたらし、集団の始まりであると同時に、「三」であるが故に不公平や争いも生まれ…… 「三」という数そのものの意味から転じて、「三国一(=世界一)」のように全体を表わすこともあり、「再三」「三嘆」「三顧の礼」のように、多大な、長い、何度も、手厚い、といった+(プラス)イメージの意味を持つかと思えば、「三流」「三日天下」「二束三文」のように、僅かな、短い、とるに足らない、といった -(マイナス)イメージの意味をも持っています。
EX三月号は、「三」の持つ深遠な世界に挑むべく、「三」にまつわる諺・格言のポスターデザインで構成しました。
4月は、エイプリルフールに因んで、全面「トロンプイユ(だまし絵)」で構成した“EX”を発行いたしました。
特別付録は、鱗の代わりにチョコレートが描かれたお魚。 フランスでは、エイプリルフールをPoisson d’avril(四月の魚)と呼び、魚を象ったチョコレートがショコラティエの店頭を彩ります。 子供たちは(時には大人も)魚の絵を人の背中にこっそり貼付け、“Poisson d’avril!”とからかう悪戯をするそうです。
5月のテーマは、花々の季節に因んで「エクスプリムの薔薇」。どこかできいたようなタイトルですが……(苦笑)
百種類以上の椿が美しく精細に描かれた江戸時代の巻物『百椿図』(東京・根津美術館所蔵)に刺激を受け、「薔薇」をモチーフにした50種類のデザインをご覧いただきます。 木製のコレクションボックスの中に、エクスプリムデザインの薔薇たちがおさめられている、という構成です。
6月号は「雨」を取り上げました。
エクスプリムデザインによる様々な「雨」の掛け軸で構成しています。 「雨」がつく言葉は、驚く程たくさんあります。日本の豊かな叙情性が感じられる、そんな言葉たちを掛け軸のデザインに添えて、「雨」が持つ様々な表情を楽しんでいただける仕上がりです。
7月は「七夕」に因んで「星」がテーマ。
天球儀に見立てた丸い紙面に、二人のデザイナーによる西洋占星術の十二星座のシンボルが展開します。 一面は家紋風のデザイン、一面は各星座の記号の造形から受けた印象を発展させたデザインです。
“EX” の8月のテーマは、「今日は何の日?」。
八月と言えば、楽しい楽しい夏休み。それでも下旬になってくると、心に影をさす宿題の山…… とりわけ印象的な宿題の一つが「絵日記」ではないでしょうか。
八月号は「大人の絵日記」代わりに、エクスプリムデザインによる「今日は何の日?」カレンダーをお届けしました。
一日、一日を、昨日とは違う特別な日にできたら素敵ですね。
9月号は「十五夜めくり」。
今年の「中秋の名月」(9月27日)迄の月の満ち欠けを、懐かしい日めくり暦を思わせる形に構成しました。 慌ただしい日々の中、夜空を見上げ月を愛でるひとときを楽しんでいただけたようで、嬉しく思っています。
10月号は「ハロウィンの絵本」。
ハロウィンには欠かせない「ジャックオーランタン(お化けかぼちゃ)」にまつわる物語。エクスプリムならではのタッチで、手のひらに乗るような小さな小さな絵本に仕上げました。特別付録として最後の頁にペロペロキャンディがセットされています♪
11月は錦秋にふさわしい「紅葉図鑑」。
「この葉形って面白い!」とか、「こんな木知らなかった!」とか、紅葉とは関係ない部分で「萌えた!」とか、ある種偏ったexprimeの視点(嗜好?)でセレクトした、21種の紅葉する植物を紹介しています。 頁をめくる毎に形が変わる、まるで21枚の落ち葉を拾い上げたような形状です。
12月は、「クリスマス」のポストカードブック。 ありきたりのクリスマスカードではないものを!ということで、南仏のクリスマスで供される「13のデザート」の素材を使って撮影した6枚のポストカードです。撮影後はもちろん美味しくいただいて、ひと足早くクリスマスの気分を味わいました。
2016年1月のEXのテーマは、今年の干支にちなんで「さる」。
さるの顔をお面のようにデザインし、裏面にそれぞれのエピソードをご紹介しています。
2月号のテーマは、二月四日「立春」から始まる「二十四節気」を取り上げました。 和時計をイメージしたデザインで、exprimeオリジナルの二十四節気盤(笑)付きです。
3月は月末に127歳の誕生日を迎えたパリの鉄の貴婦人「エッフェル塔」を取り上げました。
知っているようで知らない、エッフェル塔の様々な顔をご紹介。exprimeのオリジナルブランド マヤゴノミのプチ袋「EIFFEL」が特別付録でした。
4月号は、4月に5つもある「本」にまつわる記念日に因んで、背表紙をデザインしたパッケージ。 大切なひとと本や赤い薔薇を贈り合う、スペイン発祥の記念日「サン・ジョルディの日(4月23日)」に倣って、exprimeからオリジナルデザインの栞をプレゼントいたしました。 本の記念日に縁の花をモチーフにデザインし、裏面にはその花が書かれた作品の一節を引用しています。 本をプレゼントする、って、とてもハードルが高いように思えるのですが、皆様はいかがでしょうか……
5月号は、飛行機を使わない十九世紀後半の世界一周を楽しんでいただく内容でした。
正距方位図法の世界地図上に、ジュール・ヴェルヌの名作「八十日間世界一周」のストーリーを双六で展開。セピア調のアンティークな雰囲気で、ロードマップのような形状に仕上げました。
6月号は、梅雨の最中、ひとときの涼やかさを感じていただく内容でした。
梅雨の頃に身近に感じる色として取り上げたのは「水色」。 様々な水色で構成した紙面を、exprimeお手製のクリアファイル(?)に収めてお届けしました。
7月は、「夏祭り」をテーマにデザインした1/4サイズの色札をご覧いただきました。 寺社の壁を背景にした収集帖に、一枚一枚和紙糊で貼って仕上げたものです。 皆様は、どんな夏祭りを楽しまれたでしょうか。
8月は、今年から新たに設けられた祝日「山の日」をテーマに、夏の山に咲く花々をデザインしました。
正方形の表紙を引っ張るとパタパタと広がって、山と花々があしらわれた日本地図が現れるユニークな形状。 学校の遠足以来、山登りから遠ざかっているという方々にも、澄んだ山の空気をお届けできたのでは、と思います。
9月は、29日の「招き猫の日」に合わせ、縁起物たちの名刺をデザインしました。
招き猫、起き上がり小法師、狛犬、福助、フクロウ、だるま、ビリケン、それぞれの個性に合わせ、紙も選んでデザインした7枚の名刺が、有難〜い感じのゴールドの名刺入れにおさめられています。
10月のEXは、オリジナルのはがき箋でした。
デザインのモチーフは、exprimeによる「美しい列車十選」。
左右に広がる10枚のはがきに描かれた線路の上を10の列車が走り、罫線もそれぞれに合わせたひと味違うデザインです。 ♪線路は続くよ どこまでも♪と口ずさみたくなるような仕上がりになりました。
11月のEXは、11月3日の「レコードの日」にちなんで、6人(exprime4名+ゲストお二人)による「この一曲!」のジャケットをデザインしました。
アルバムジャケットに郷愁を感じるレコード世代の企画なのですが、さすがに配るには大きいので、密かに注目されているCD紙ジャケのサイズで。 裏面には、楽曲を選んだ人のコメント/exprimeによる解説/デザインについての解説が、レコードの針の動きに沿ってぐるぐると書かれています。 6枚のジャケットを収めたカバーは紙帯付きで、貼り合わせ等可能な限りLPレコードのジャケットに似せて製作しました。 皆様の「この一曲!」はどんなナンバーでしょうか。
12月号は、去る1月9日迄開催されていたGINZA ILLUMINATION「光の庭園」特集のタブロイド。日仏二ヶ国語版です。
企画・プロデュースという形で参加させていただいたexprimeの視点による「光の庭園」のご紹介、そしてこの作品を手がけたアーティストPITAYAの独占インタビューを掲載しています。 タブロイドを読む雰囲気を楽しんでいただけるように、用紙のセレクトとカットにもこだわりました。
画像をクリックすると EX2016年12月号 のPDFがご覧いただけます。
2017年1月のEXは、exprime設立二十周年とEX発行二周年を祝う記念号です。
設立二十周年を「成人式」と捉え、「大人とは?」をテーマに、一月にふさわしく「かるた」を製作いたしました。